札幌市(O様邸)築27年
【使用外壁材】
KMEW ケイミュー
ネオロック・セラ16
上部:リッジウェーブ
ファインセラホワイト RYM3341U
下部:角れんが
ノーブルグレー RYM3412A
施工前(築27年)
既存壁材
モルタル
施工前~足場設置
施工前の状態です。
既存外壁のモルタルは、汚れや色むらのほか塗装の剥がれ、ひび割れも多数発生していました。
仮設足場を設置し着工します。
既存外壁の剥し
既存外壁(モルタル)を剥します。モルタルの下はアスファルトフェルト(防水紙)が施工されていましたが、防水効果は無くなり、サッシ周りのひび割れから入り込んだ水分を下地材が吸収し腐食しています。
既存のアスファルトフェルト下の下地板を全て剥します。
既存の断熱材は汚れもひどく、壁内の湿気を含み、断熱効果が低下していました。断熱材は入替えの為、全て剥します。
断熱材入替
既存のグラスウールを全て取り除き100mm厚・24kgの新しいグラスウールを前面に施工します。
サッシ周りには雨水や湿った空気の進入を防ぐ1回目の防水機密テープを貼り付けます。
確実な防水効果のためテープはサッシ枠に15mm重ね、下から上へ順に貼り付けていきます。
ケナボードS施工
構造用壁下地材ケナボードSを施工するための下地材を取付けます。
構造用壁下地材ケナボードSを全面に施工します。構造用合板の10倍の透湿性で室内側から壁内へ流れ込む湿気を外へ出し、さらに全面に施工することで壁倍率2.8倍で建物全体の強度と耐震性を向上させます。
ケナボードSはJIS規格の認定N50釘を使って柱・間柱・土台に10㎝間隔で止めて施工します。
通気シート施工
ケナボードSの上から透湿性に優れた通気シートを全面に施工します。上下に10㎝・左右に15㎝、角部分では二重に重ねて施工します。
通気シートは、室内側から壁内へ流れ込む湿気を外気へ逃しながら、外からの雨水などの浸入を防ぐことができます。
サッシ周りには再度、防水テープを貼り付け、防水性を高めます。
通気構法木下地 取付(快適・健康・通気【KKT】下地)1
透湿防水シートの上から通気構法で通気下地を取付けます。
下地材には24㎜厚・プレーナー加工の乾燥下地材を使用し、JIS規格認定N65釘で取付けます。下地材裏面には75㎜ごと9㎜角の通気のための欠き込みがあるKKT下地を使用します。
通常の下地間隔(455mm)の半分の間隔(227mm)で土台下端から高さ1m程の中間下地(縦)を取付けます。外壁材の荷重を吸収し、積雪などの圧力に対応します。
通気構法木下地 取付(快適・健康・通気【KKT】下地)2
サッシなどの開口部周りでは空気の通り道を確保するため隙間を空けて取付けます。
隙間を取ることで壁内の湿気を防ぎ水分を素早く逃がすことで木材の腐食を防ぎます。
換気口周りはシーリング処理を行った上、専用の防水部材を取付け、周囲には防水テープを貼付け水の浸入を防ぎます。
サイディング施工
土台水切りを基礎の上端部に合わせて水平に取付け、貼り始め専用のロングスターター金具を取付けます。
サイディングは軒天や開口部周り等の一部箇所を除き、留金具を取付けて貼り上げていきます。縦目地・サッシ周りにはシーリング切れの原因となる三面接着を防ぐ鋼板製で樹脂コーティングされた目地ジョイナーを使用します。
金具留め工法は外壁表面に釘頭が出ないため美しく仕上がり耐久性が向上します。
シーリング施工
サイディングが貼り上がると、縦目地、開口部周りをシーリングで仕上げます。周囲をマスキングテープで養生し、接着力を強化するプライマーを塗布後、シーリング材を充填します。
充填したシーリング材が目地底まで入り込むよう、へらで押さえながら表面を仕上げ、マスキングテープを剥します。
サッシ下には、外壁の汚れやサイディング表面の劣化原因となる伝い水を防ぐ、水切りを取付けます。