札幌市(A様邸)


【使用外壁材】

INAX 乾式タイル
ベルニューズ ブリックタイプ
BRKN-225/8B ダークレッド

施工前

A様邸施工前既存外壁材 湿式(モルタル貼り)タイル

施工前の状態

既存外壁は湿式タイル貼りの状態でしたが、施工上の問題からサッシまわりや板金まわりから浸入したと思われる室内側への雨漏れが多発している状態でした。タイル目地やサッシまわりなどは水分浸入によって変色、下地腐食の可能性も高い状態のため既存タイルを全面剥しての改修にいたりました。


既存外壁の剥し

仮設足場を設置、既存外壁を剥します。モルタルの下地は野地板の状態で、壁内の通気は取れていません。

外から浸入した水分が通気の取れない壁内で行き場を失って滞り木材が吸収、腐食が発生します。

正面アール部もタイルを剥すと、合板下地の状態で、特にサッシまわりに腐食が広がっています。

腐食部分の入替・補強

下地の全面改修を行うため既存の下地は全て撤去、柱・梁など建物の構造部を点検し、腐食部を入替ます。

玄関前の柱・袖壁が激しく腐食、2階バルコニー部分を支える下地のため、補強しながら入替えます。

既存の土台や梁との接合部分はプレート金物で固定しています。

バルコニー下角の柱も笠木板金まわりからの水分浸入で広範囲にわたって腐食、柱の腐食部分を取除き、入替えを行いました。


構造用壁下地材 ケナボードS施工

サッシまわりから壁内への水分の浸入を防ぐ防水テープを貼り、全面に構造用壁下地材ケナボードSを施工します。

JIS規格認定の強度を持つN50釘を使って施工することで壁倍率2.8倍の強度が有り全面施工することで耐震性が向上します。

さらに構造用合板の10倍の透湿性で壁内の湿気を排出、壁内結露を抑えて耐久性向上を図っています。

透湿防水シート施工

ケナボードの上から全面に、透湿防水シートを施工していきます。

サッシまわりには防水テープを貼り、防水性を高めています。

透湿防水シートは、室内側から壁内へ流れ込む湿気を外気へ逃がしながら、外からの水分浸入を防ぎ、建物の構造部分や断熱材を保護します。

通気構法木下地 取付「快適・健康・通気【KKT】下地」

透湿防水シートの上から、通気構法で木下地を取り付けます。KKT下地の場合、サッシまわりの下地はサッシ枠から7ミリ、周囲の下地から10ミリ以上の隙間を空けて取り付けます。

KKT下地には24㎜厚・プレーナー加工の乾燥材を使用し取付け時のひび割れや、施工後の木材乾燥による波うちを抑えます。土台から1m(サイディング2段目)の高さまで横方向に補強下地を取付けています。

さらに下地材裏面には欠込みを付け壁内の空気の流れを確保しています。

ベースサイディング施工

通気構法下地が仕上がったら、タイル施工の下地となるベースサイディングを釘留めで施工していきます。

サイディング縦目地・サッシなどの開口部まわりは通常のサイディングと同様にシーリング切れを防ぐ目地ジョイナーを使用します。

正面アール部分は、新規下地合板を施工し防水処理を行った上で下地調整し段差や不陸(水平・垂直でない状態)を修正しています。

乾式タイル施工

ベースサイディング目地を専用シーリング材で仕上げながら、タイルを固定するための専用接着剤を塗布します。

タイルをベースサイディングの凸部(支持片)に引っ掛け、接着剤塗布部を充分押さえ込んで密着させます。

角部分には同色のコーナータイルを使用、長辺の向きを交互にして貼っていきます。

開口部上下、軒部分などは縦平のタイルで納めます。接着剤が固まるまで、バップアップ材を用いて固定し、目地幅が一定になるよう、仕上げます。

正面アール部にはスペーサーを取付け接着剤を塗布、タイルを縦貼りしていきます。

タイル施工が完了したら、全体のクリーニングを行い足場を解体。基礎まわりを清掃し、完了・お引渡しとなります。

完成

使用外壁材 INAX 乾式タイル
ベルニューズ ブリックタイプ BRKN-225/8B ダークレッド


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