札幌市(T様邸)築30年
【使用外装材】旭トステム外装 AT-WALL15P
リプレP MSアクアホワイトP RIPP5PAW
施工前(築30年)
既存壁材モルタル
仮設足場設置・既存外壁 剥し
仮設足場を設置し、ゴミの散乱を防ぐ養生ネットを掛けます。
部分的な過去のリフォームで樹脂サッシもあります。
既存のモルタル壁にカッターを入れ切断し剥します。
既存外壁剥し
既存断熱材の状態
既存のモルタル壁を全て剥した断熱材の状態です。
換気まわりの断熱材は湿気を吸収し汚れも付着しています。
断熱効果の低下した既存の断熱材を全て入替えます。
既存断熱材剥し
既存の断熱材を剥した状態です。
腐食している木材を入れ替え
土台柱・間柱など腐食している部分をすべて入れ替えます。
土台柱・間柱など腐食している部分をすべて入れ替えます。
新規BIB工法断熱材充填のためネットを施工します。
BIB断熱材施工
BIBドライ工法による高性能吹込み用グラスウール断熱材を施工します。
断熱する部位の表面にエアー抜きネットを張り、ウールを空気の力で圧送しながら充填していきます。
吹込み用グラスウール断熱材「サンブロードライ」は耐沈下性を高めた「BIBドライ工法」により気密性が通常のグラスウールの2.5倍以上になります。
筋交いの凸凹面も、コンセントの裏側や電線等の間にもウールが満遍なく入り込み空隙を全く生じさせないため、住宅そのものの断熱性が向上します。
ハイベストウッド施工
断熱材施工後厚さ9mmの構造用ハイベストウッドを全面に施工します。
国産材を使用したハイベストウッドは他の構造材に比べ1/8の以下の膨張率で耐水性に優れています。シロアリ・腐朽の抗力に優れた木造用耐力面材です。
ハイベストウッドはN65の釘を使用し柱・土台に100mmピッチで施工します。
構造用ハイベストウッドは壁倍率4.0で、耐力壁材として重要な面内せん断力は構造用合板(9mm)の約2倍の値が得られた高耐震・高耐久壁下地材です。
ハイベストウッド施工後サッシ・開口部まわりには水の浸入を防ぐ1回目の防水テープを施工します。
透湿防水シート・防水テープ施工
ハイベストウッド施工後、全面に透湿防水シートを施工します。
透湿防水シートは上下に10cm、左右に15cm重ね、角部分では二重に重ねて施工します。
透湿防水シートは室内側から壁内へ流れ込む湿気を逃し、外からの水分の浸入を防ぎます。
透湿防水シートを施工後、開口部・サッシまわりに2回目の防水気密テープを貼り防水性を高めます。
換気口まわりはシーリング処理を行った上、専用の防水部材の周囲には防水テープを貼付け水の浸入を防ぎます。
KKT通気構法下地施工
透湿防水シートの上から通気構法で通気下地を取付けます。下地材には木材の保護と蟻の駆除の為、ホウ酸を塗布した下地材を使用します。
24mm厚・プレーナー加工の乾燥材を使用し裏面には壁内の通気性能を上げるため9mm角の欠き込みをつけています。
サッシ周りでは空気の通り道を確保するためサッシ枠から7mm・周囲の下地からは10mm以上の隙間を取って取付けます。
壁内の余分な湿気や水分を逃がし、木材の腐食を防ぎます。
土台下端から高さ1m程に中間下地を取付けます。
外壁材の荷重を吸収し積雪などの圧力に対応します。
サイディング施工
サイディングを金具留めで施工します。
新規土台水切りを取付け、その上にスターター金具を水平に取付けます。
スターター金具にサイディング下端部分を乗せ貼り始めを固定し、金具留めで貼り上げていきます。
縦目地サッシまわりにはシーリング切れの原因となる三面接着を防ぎ、目地幅を一定に保つため不燃鋼板製のハットジョイナーを使用しています。
角部分には同柄同質のコーナー材を使用し金具留めで取り付けています。
金具留め工法はサイディング表面に釘頭が出ないため美しく仕上り、釘穴からのひび割れや雨水の浸入を防ぎ耐久性も向上します。
シーリング施工
縦目地や開口部周りをシーリングで仕上げます。周囲をマスキングテープで養生します。
接着力を強化するプライマーを塗布します。
シーリング材を充填します。
目地底まで入り込むよう、へらで押さえ込み表面をならします。
シーリング材は優れた柔軟性で目地切れを防ぎ、変色や汚染の起こらない1成分型ネオウレタンシーリング材オートンサイディングシーラントを使用。
高耐久・高耐候性で長期間性能を維持します。
マスキングテープを剥し完成です。
シーリング施工・部材取付
マスキングテープを剥し完成です。
サッシからの伝い水は外壁の汚れや塗装表面の劣化原因ともなるため水切りを取付け、水切りと壁面の接合部分もシーリングしています。
換気口の排気管まわりはシーリングした上で防風防雨型水切り付換気フード「鮮流」を取付け。
板金との取り合いもシーリング施工します。
完成
外壁リフォームは見えない部分の壁の中が大事です!既存のモルタル壁を撤去して腐った構造材をすべて入れ替えて高性能な断熱材に入れ替えて耐震ボードを施工しました。構造部分から見直し、外壁リフォームすることで札幌でまた大きな地震が発生しても安心して暮らすことができます。